仕様表の中でも、あまり目に留まらない項目のひとつが、この構成枚数です。
例えば、キャノンのPowerShot SX740 HS だと、下記の様に記載されています。
11群13枚(両面非球面レンズ2枚、片面非球面レンズ1枚、Hi-UDレンズ1枚、UDレンズ3枚)
構成枚数 | 11群13枚(両面非球面レンズ2枚、片面非球面レンズ1枚、Hi-UDレンズ1枚、UDレンズ3枚) |
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ここで注目したいのは、非球面レンズとUDレンズです。
球面レンズは、レンズの表面が球体になっているレンズのことを指します。
非球面レンズは、その名の通り表面が湾曲していますが、綺麗な球面状ではないという事です。
非球面レンズはレンズの歪を改善するという効果があります。
UDレンズはメーカーによってEDレンズ・LDレンズ・SDレンズという具合に、呼び方が異なりますが、このレンズはガラスでは有り得ない光の分散特性があり、このことから「異常分散レンズ」と呼ばれています。
これも色のにじみを改善するという効果を持っています。
この2種類のレンズは、普通のレンズに比べて加工が難しくコストが掛かります。
つまり、これらのレンズが多く搭載されているほど、レンズを通して得られた像の歪や色のにじみが改善されるのです。
また、レンズ枚数が多いと開放F値が大きくなる(暗いレンズになる)という問題もあります。
ただし、実際にカメラを購入する際、このレンズ構成まで目を通す方は、よほどのマニアでない限りは居ないと思います。
私自身、さらっとは目を通しますが、気にした事はありません。
仕様表を見た時、いいレンズが使われているな~程度でさらっと流していただければと思います。
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