スマホの台頭でコンデジはオワコンか?
巷では、そう囁かれています。
確かに実感として、新製品の販売台数は少なくなったような気がします。
では、実際にオワコンになったのかについて、データから推測してみたいと思います。
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新製品の発表件数は、2016年をピークに減少
価格.COMに掲載されているコンデジの発売日(価格.COM登録日)で台数(件数)を集計し、グラフを書いてみました。
これは、コンデジ新製品の発表件数だと考えてもらえれば分かりやすいと思います。
2016年をピークに下がり始め、2019年は最盛期の半分まで落ち込んでいます。
新製品が激減したということが、コンデジ市場の冷え込みを如実に表しています。
コンデジの出荷数と金額は2008年頃から下降していた
次は「一般社団法人 カメラ映像機器工学会」の統計情報から集計してみました。
グラフはレンズ一体型(つまりコンデジ)における総出荷数と総出荷金額の推移となります。
コンデジの新製品発表件数は2016年がピークでしたが、コンデジの出荷台数と総出荷金額の低下は、既に2008年から始まっていて、2013年あたりから急激に下がり始めたっていう感じですね。
2013年~2016年にかけて、市場を盛り上げるため新製品を投入したため、2017年は若干改善はしたものの、その後また衰退していったって感じでしょうか。
いずれにせよ、厳しい状況ですね。
スマホとデジカメの販売台数は、2014年頃に逆転
次は海外のデジカメサイト「PhotoRumors」のに掲載されていた、スマホとデジカメの販売台数の推移です。
どうでしょう。データから見ると、コンデジは既にオワコンを迎えていると言っても過言ではなさそうですね。
ただ、完全のオワコンかというと、そうではありません。
「高画質化」と「高倍率ズーム化」は、コンデジがスマホに勝る優位点です。
この2つに関しては、軽量薄型というスマホの制限があるため、絶対にコンデジを追い抜く事が出来ません。
以前、このブログの中でも書きましたが、コンデジは「高画質化」と「高倍率ズーム化」に2極化していくと思います。
ただ一つ懸念点があって、スマホがこのまま進化し続けて実用上十分な画質になると、コンデジ買う必要無くなるかなと。
今でも光が多い日中の屋外なら十分ですが、光が弱い室内だとノイズが気になります。
だから、ノイズが気にならないくらい高感度撮影が得意になって、光学20倍前後のズームができるようになったら、わざわざ高いお金出し手高級コンデジや高倍率ズーム機買わなくても、実用上十分じゃん!
みたいな事になるじゃないかと思います。
まあ、それはそれで、個人的には気軽に撮影できるようになるので、嬉しいんですけどね。
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