コンデジってよく聞くけど、何の略?
コンデジとデジカメは何が違うの?
そんな疑問をお持ちの方に、コンデジとは何かについて分かりやすく解説致します。
コンデジとは?
コンデジとは、「コンパクトデジタルカメラ」の略です。
デジタルカメラには色々な種類がありますが、おおむねレンズ一体型(レンズ交換が出来ない)で持ち運びを前提とした小型のものを、コンデジと呼んでいます。
ただ、高倍率ズームの中には、ネオ一眼を掌サイズに小さくしたような製品もあるので、切り分けが難しいところもあります。
コンデジには、どんな種類があるの?
大きく分けると、普及型、高級(ハイエンド)、防水・防塵、高倍率ズームの4種類です。
カテゴリー | 概要 |
普及型 | 画質や使い勝手を抑えて、価格を安くした製品 |
高級(ハイエンド) | 画質を追求するため、普及型よりも優れたイメージセンサーとレンズを搭載した製品 |
防水・防塵 | アウトドアでの利用を前提として、普及型に防水・防塵の性能を持たしたもの。 |
高倍率ズーム | レンズに10倍~数十倍率のズーム機能を持たせたもの |
ミラーレスと一眼レフは、コンデジと何が違うの?
コンデジの事を「ミラーレス」とは言いませんが、でも実際は「ミラーレス」なんです。
ここで言う「ミラー」は、一眼レフのデジタルカメラに搭載されている機構のことを指します。
一眼レフは、レンズから入った像をミラーで反射して、「ペンタプリズム」と呼ばれる部位に送り込み、そこで光を曲げてファインダーに届けるという、ややこしい仕組みになっています。
ミラーレスは、ファインダー部分に小さな液晶モニタを組み込み、レンズから入った被写体をリアルタイムにファインダー部の液晶モニタに表示することで、「ミラー」や「ペンタプリズム」を無くしたものです。
「ミラー」や「ペンタプリズム」が不要になった分、小型で低価格なミラーレス一眼が誕生しました。
しかし、「ミラー」はイメージセンサーを保護する役割も果たしてくれたので、「ミラー」が無くなることでイメージセンサーがむき出しになってしまったという、ちょっと心配なところもあります。
例えるなら、ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじでしょうかね。(厳密には、目玉おやじにはまぶたがあるそうですが・・・)
ミラーレスって、コンデジを大きくして、レンズ交換式にしたものとも言えますね。
コンデジの良いところ、悪いところ
良いところは「小型、軽量」という点です。
気軽に持ち運べて、旅行先での荷物にならず、必要な時にサッと取り出してサッと撮影できるというところが魅力です。
悪いことろは、「画質が犠牲になっている」という点です。
小型、軽量を実現するため、イメージセンサーやレンズが小さくなっています。
このため、特に光が少ない室内撮影や夜景撮影では、ノイズが目立ちます。
また、カメラを構えにくいので、手振れを起こしやすいというデメリットもあります。
コンデジの値段帯は?
価格COMに掲載されている店頭価格を平均して、価格を出してみましたので、あくまでも目安ですが、おおよその参考になると思います。
ちなみに、ライカやソニー等の一部の製品は40万円を超えていたので、それは除外しています。
カテゴリー | 価格帯 | 平均 | 備考 |
普及型 | 1万円~3万円 | 1万5千円前後 | 200g以下 |
高級(ハイエンド) | 3万円~20万円 | 10万円 | イメージセンサー1型以上 |
防水・防塵 | 6千円~8万円 | 3万5千円 | 深水1m以上 |
高倍率ズーム | 1万円~14万円 | 4万3千円 | 600g以下、ズーム10倍以上 |
値段によって何が違うの?
画質と使い勝手(ズーム倍率、防水性能、タッチパネル)の良し悪しで価格が変わってきます。
防水性能やタッチパネルは、その機能が付加される分、価格が変わるのは分かりやすいですね。
ズーム倍率については、何枚もレンズを重ねる必要があるので、これもイメージ的に分かりやすいと思います。
画質については、イメージセンサーのサイズやレンズの性能(像の歪み、光の減衰)が大きく影響するため、その部分に掛けるコストで価格が変わります。
料理に例えると、イメージセンサーやレンズなどは食材で、使い勝手はウェイターやウェイトレスさん、画像エンジンはシェフってとこでしょうか。
値段が高いほど、これらの質が高いってことになります。
メーカーによる違いは?
有名なところで、キャノン、ニコン、ソニー、パナソニック、富士フィルム、リコー、オリンパス、ライカがあります。
同一メーカーにおいて、普及型、高級(ハイエンド)というカテゴリーの違いで画質が変わりますが、これはイメージセンサーや搭載されているレンズの影響によるものです。
似たようなイメージセンサーサイズ、似たようなレンズを搭載しているコンデジであれば、どこのメーカーも変わりません。
ただ、メーカーによって画像処理の方法や、最終的な画像の味付け(発色、コントラスト、輪郭の協調具合など)が違うので、人それぞれの好みが出るということはあります。
例えるなら、人気のラーメン屋さんは、どこも美味しいけど、人の好みによって意見が分かれるってことです。
スマホのカメラ機能と比べてどう?
では、実際に比べてみましょう。アングルは少々違いますが、1枚はニコンの防水コンデジ COOLPIX W300、もう1枚はソニーのスマホ Xperia ZX1 で撮影した写真です。
クリックすると拡大され、更にクリックすると等倍で表示されます。
どうですか?
スマホのカメラ機能は非常に優れていますね。
正直言って、普段ラフに撮影する場合、スマホで十分です。
普通にパソコンの画面で見る分においては、スマホとコンデジの差が分かる人はほとんどいませんし、一眼レフやミラーレスと比較しても、差が分かる人は少ないんじゃないかと思います。
今時のスマホは、コンデジと同じ大きさのイメージセンサーを搭載しているのですから、当然ですね。
普及型コンデジはスマホに比べてズーム倍率は高いですが、画質という点では変わりません。
なので、もしあなたがコンデジの購入を検討されているなら、高級(ハイエンド)製品か、高倍率ズームのどちらかを選ばないと、満足感が得られないと思います。
カメラ初心者でも大丈夫?
オートモードがあるので、スマホと同じ感覚で撮影出来ます。
初心者だからどうという事はありません。
興味があれば、すこしづつ機能を覚えていけばいいんじゃないでしょうか。
私自身、一眼デジカメで撮影する時はシャッター速度や絞りを意識しますが、コンデジで撮影する場合、ほとんどオートモードで済ませています。
スマホより設定の自由度は高いので、将来シャッター速度や絞り値といったカメラ機能で遊びたくなった場合、応用は効きます。
コンデジ選びで気を付けるところは?
まず、コンデジを買おうと考えた理由を明確にして、それを満たすための製品を選ぶのが良いと思います。
もし、スマホで撮影する場合、バッテリーが心配だからと言う理由であれば普及型コンデジを買っても大丈夫ですが、画質を良くしたいのであれば、高級(ハイエンド)製品を選ばないと後悔すると思います。
ちょっとしたお遊び感覚ですが、下図をコンデジ選びの参考に機種選定してみてはいかがですか?
カテゴリー別、お薦めのコンデジ4選
本当に色々な種類があるので、実際に手に取って調べて頂きたいのですが、参考までにカテゴリごとにお勧めする製品をご紹介しておきます。
普及型のお勧め
CANONというブランド、手ごろな値段、フルハイビジョンの動画撮影が可能で、ズーム倍率も12倍。
重さもわずか147g、スリムなデザインであり、気軽にバッグに入れて持ち運べ、ここぞという時にサッと取り出して撮影するというコンデジの良さを凝縮した製品です。
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高級(ハイエンド)のお勧めこのクラスの製品は全体的に値段が高いのですが、はやりソニーのRX100シリーズの画質は他のメーカーの同製品に比べて、画質が優れています。 発売が2012年と少々古いですが、だからこそ3万5千円前後で手に入る画質は、高級コンデジの中で最もコストパフォーマンスが高いと言えます。 ちなみに、ソニーの製品ラインナップには、今だに現役機種として掲載されているので、その人気の高さがうかがえます。
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高倍率ズームのお勧め
299g という重さは、コンデジとしては少々思い部類に入りますが、光学40倍ズームとしては十分小型で、旅行などの持ち運びに優れています。
また、この製品は4K動画撮影に対応しているので、海外旅行などで綺麗な景色を残したい方にはビッタリです。
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防水・防塵お勧め防水・防塵のコンデジは富士フィルム、ニコン、パナソニックからも発売されていますが、他のメーカーに比べて静止画の画質が一番美しく、また4K動画撮影に対応しているのもポイント。 ただ、少々お値段がお高いのが残念ですが、トータル的にみて完成度が高い製品だと言えます。 1つ前のモデルも発売されていますので、少しでも安く抑えたいという方は、型落ちを検討しても良いと思います。
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