デジカメ仕様表(スペック)の見方~レンズ「焦点距離」

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レンズは光を撮像素子(イメージセンサー)に運ぶという重要な役割があり、レンズの良し悪しが画質に大きく影響します。

そのレンズですが、チェックすべき項目がたくさんあるので、何回かに分けて説明したいと思います。

目次

単焦点とズームの2種類があります。

さて、レンズは大きく分けて単焦点とズームレンズの2種類が存在します。

単焦点はズーム機能を搭載していませんが、その分画質が良く、また光の減衰量(レンズが多いと、光が通過する時に徐々に弱くなる量)も小さくなります。

また、撮像素子が大きいほど、レンズの径も大きくなり、結果的に重くなるのですが、単焦点はレンズの厚みが薄い分、軽くなるというメリットもあります。

しかし、被写体を大きく撮影したり、風景の一部を拡大して撮影しようと思っても、ズーム機能が無いので出来ません。

結局、自分の足で近づいたり遠ざかったりという必要が生じます。

ズームレンズは、いくつものレンズを組み合わせて作られているため、単焦点に比べて画質が劣化しがちで、光の減衰量も多くなります。

ただ、自分の位置はそのままに、遠くのものを大きく撮影したい場合は、ズームレンズが必須となります。

一般的に、写真を趣味にして画質にこだわる方や、別に一眼レフを持っていて、サブ機として気軽にスナップ撮影を楽しみたい方は、単焦点を選びます。

普通に写真を撮りたい方は、ズーム機能が無いとストレスがたまるでしょう。

広い範囲を映すなら焦点距離が小さいものを、遠くの物を大きく映すなら焦点距離が大きいものを

焦点距離は、ピントがちゃんとあった時の、レンズの先端から撮像素子(イメージセンサー)までの距離を言います。

なので、2000mmのレンズだと、レンズの長さは20センチくらい必要になるのです。

ズームレンズは、このレンズの長さを調整することで倍率を変えています。

焦点距離は撮像素子の大きさによって変わってきます。

例えば、同じ100mm でも、1/2.3型のものと、1型のものでは、実際に写る範囲が異なってくるわけです。

それだとカタログ上に記載する上で、実際にどの程度の大きさで写るのかが分かりづらくなるため、基準を設けています。

その基準が、「35㎜フィルム換算」 です。

35mmフィルムとは、デジカメが登場する前のカメラが使っていたフィルムが縦35㎜、横24㎜だったので、これを基準にしてカタログ上に表記しています。

例えば、

焦点距離
[35mmフィルム換算]
4.3(W)-172.0mm(T)[24(W)-960mm(T)]

と記載されている場合、このカメラはワイド側(レンズが一番短い状態)で4.3mm、テレ側(ズームが一番長い状態)で960mm つまり96センチになりますよという事です。

これを35㎜換算すると、ワイド側が24mm、テレ側が960mmという事になるので、撮像素子の大小にかかわらず、実際にどれくらい大きく写せるかを比較できます。

一般に、グランドのスポーツ撮影だと、最低でも300mm、できれば400mm以上が欲しいところです。

野鳥撮影する場合は、最低でも800mm以上、できれば1000mmを以上、もっと欲を言うなら2000mm以上が欲しい所です。

逆に、風景やスナップ撮影の場合は28㎜以下、出来れば24mmくらいは欲しいところです。

ズームが大きいほど、撮影が難しくなる

ズームが400mm 以上 になると、手元が少し動いただけで、被写体がレンズから消えてしまいます。

また、手振れもズームによって拡大されるため、慎重さが必要になります。

1000mm以上になると、カメラを支える際の手元のブレで、被写体の場所を見失う事も多くなります。

焦点距離が長くなると確かに面白いのですが、実際に撮影してみると、かなり難しいことが実感できると思います。

特にスポーツ撮影になると、グランドで走り回る選手を大きく写すのは至難の業と言えるでしょう。

実際にどれくらいの焦点距離だと、どれくらい大変になるのかは、大手量販店で確認が出来ますので、品定めの際は是非大手量販店をご利用ください。

実際の購入は、お好きなところで。

まとめ

それでは、まとめに入ります。

  • 風景やスナップ等はワイド側が28㎜以下を選ぶ
  • 幼稚園の運動会程度なら、300mm のズームでOK
  • 広いグランドのスポーツ撮影なら、400mm 以上がお薦め
  • >野鳥などの撮影なら、最低でも800mm以上、長ければ長いほど小さな鳥が狙える
  • 焦点距離が長くなると、被写体を見失ったり手振れが大きくなるので、撮影が難しくなる
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