必要な時にバッグからサッと取り出して撮影できるコンデジ。
画質はスマホと同じでも、スマホのバッテリーが無くなるのはイヤだという方にコンデジはオススメです。
じゃあ、コンデジだったら何でもいいのかというと、それは間違い。
せっかく思い出を残すのであれば、ある程度の画質も欲しいですよね。
では、コンデジを選ぶには、なにを気にすればいいのでしょうか?
2019年時点で発売されている一般的なコンデジは、高級タイプを除いて1/23型のイメージセンサーを搭載し、画素数は2000万画素前後というのが、ほとんどです。
そこで、各社は無線で画像を飛ばせたり、可動式液晶モニタを搭載したり、ズーム倍率を大きくしたり、動画を4K対応しするなどの付加価値で差別化を図っています。
無論、このような付加価値で製品を選定するというもの良いのですが、付加価値以外で気にする点としては、レンズの明るさがポイントです。
明るいレンズは光を良く通す
そもそも ”レンズが明るい“ とは、開放F値と呼ばれる数値が小さいことを現しています。
絞りは光の量を調整する機構ですから、これを操作することでイメージセンサーに入る光の量をコントロールします。
絞りを最大限開く(開放する)状態だと、100%の光が入ってくるかと言いうと、実はレンズの厚みにより光が弱まります。
この、機構的な絞りを一番開いた状態で、レンズの厚みによって光が弱まることを絞り値になぞらえて、「開放F値」と呼ぶのです。
言い換えると、開放F値は「光がレンズを通過する際に弱まる度合い」と考えれば分りやすいです。
詳しくはこちらに記載していますが、小さいほど光をよく通してくれます。
レンズが光を通すと何が良いのか?
暗い所で撮影する時、ノイズが少なく撮れる
ということです。
どういうことかというと、カメラは常に被写体が自然な明るさで映るように調整します。
明るい場所では絞り値を大きくして、光の量が少なくなるように調整しますし、暗い場所では光の量が増える様にシャッター速度や絞り値を調整します。
ここで問題となるのが、暗い場所です。
コンデジにとって室内は暗い場所
皆さん、暗い場所というと夜の屋外とかを想像するかもしれませんが、実は普通の室内やホテルのイベント会場は、カメラにとっては暗い場所なんです。
カメラはシャッター速度と絞り値を使って、暗い場所でも暗くならないように調整するのですが、それにも限外があります。
その限界を超えた場合、カメラは奥の手として電気的に光の量を増幅します。
これがISO感度と呼ばれるもので、ISO感度を上げることで、光が電気信号に変換された時点で、電気的に増幅するんです。
例えるなら、スマホで小さな話し声を録音して、それを再生する時にボリュームを上げるようなものです。
そうなると、声は大きくなりますが、シャーっというノイズも大きくなりますね。
カメラも同じ現象が起きています。
カメラの場合は、写真が荒く写ります。
ISO感度-低(ISO128) | ISO感度-高(ISO6400) |
以上のことから、明るいレンズを選ぶ方が画質が綺麗になるんです。
得に高級タイプのコンデジは画質を優先するため、こぞって明るいレンズを搭載しています。
明るいレンズの基準は?
では、明るいとはどれくらいの数値をいうのでしょう?
一般的に2.8より大きいと暗く、小さいと明るいと言われています。
F値が3.3だと暗く、2.0だと明るいと表現します。
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