価格COMとアマゾンには購入者のユーザーレビューが数多く寄せられています。
そこで、ユーザーレビューの文書をテキストマイニングと呼ばれるデータ分析手法を用いて、購入者が抱いている商品の思いや特徴をまとめてみようかと思います。
つまり、実際に購入したユーザーが、購入後どんな評価をしたかをユーザーレビューから探ってみようといいう訳です。
今回は、SX720HS については165件、A900 については 154件のユーザーレビューを、無料のテキストマイニングツール「UserLocal」 に投入して分析しました。
今回比較する製品
共に高倍率ズームを備える同価格帯の普及機です。
価格COM売れ筋ランキング(2018年8月1日現在) | 8位 | 9位 |
---|---|---|
メーカー | キャノン | ニコン |
品名 | PowerShot SX720 HS | COOLPIX A900 |
発売日 | 2016年 3月3日 | 2016年10月28日 |
最安値(2018年7月29日現在) | 23,526円 | 24,790円 |
製品名 | PowerShot SX720 HS | COOLPIX A900 |
---|---|---|
メーカー | CANON | ニコン |
シリーズ名 | PowerShot | COOLPIX |
店頭価格最低 | 24682 | 25980 |
店頭価格最高 | 27680 | 36800 |
総画素数 | 2110 | 2114 |
有効画素 | 2030 | 2029 |
裏面照射 | 〇 | 〇 |
素子種類 | CMOS | CMOS |
素子サイズ | 1/2.3 | 1/2.3 |
素子ピッチ | 0.0135 | 0.0135 |
ローパスフィルターレス | ||
光学ズーム | 40 | 35 |
焦点距離 | 24mm~960mm | 24mm~840mm |
最短撮影距離(マクロ) | 1 | 1 |
F値 | F3.3~F6.9 | F3.4~F6.9 |
マニュアルフォーカス | 〇 | |
デジタルズーム | 4 | 4 |
シャッタースピード | 1~1/3200 秒 | 1~1/2000 秒 |
撮影感度 | 通常:ISO80~3200 | 通常:ISO80~3200 |
最短撮影距離 | 1cm(標準)1cm(マクロ) | 50cm(標準)1cm(マクロ) |
記録メディア | SDカードSDHCカードSDXCカード | SDカードSDHCカードSDXCカード |
記録フォーマット | JPEG | JPEG |
内蔵メモリ | 〇 | |
起動時間 | 1.7 | |
液晶モニター | 3インチ92.2万ドット | 3インチ92万ドット |
タッチパネル | ||
ファインダー | 無し | 無し |
ファインダー方式 | ||
電池タイプ | 専用電池 | 専用電池 |
専用電池型番 | NB-13L | EN-EL12 |
撮影枚数 | 250 | 270 |
連写撮影 | 5.9 | 120 |
GPS機能 | ||
防水性能 | ||
インターフェース | マイクロUSB2.0、HDMIマイクロ端子 | マイクロUSB2.0、HDMIマイクロ端子 |
USB充電 | 〇 | 〇 |
クレードル付属 | ||
動画撮影サイズ | 1920×1080(フルHD) | 3840×2160(4K) |
4K対応 | 〇 | |
記録方式 | MP4(映像:MPEG4-AVC/H.264、音声:MPEG4 AAC-LC(ステレオ)) | MP4(映像:H.264/MPEG-4 AVC、音声:AACステレオ) |
フレームレート | 59.94 | 29.97 |
最長撮影時間 | メモリ容量に依存 | 約50分 |
手ブレ補正機構 | 光学式 | レンズシフト方式/電子式 |
360度カメラ | ||
タイムラプス | 〇 | |
自分撮り機能 | 〇 | |
AF自動追尾機能 | 〇 | 〇 |
セルフタイマー | 30/25/20/15~0秒 | 10/5/2秒 |
スイバル | ||
バリアングル液晶 | ||
チルト液晶 | 〇 | |
バルブ撮影 | ||
顔認識 | 〇 | 〇 |
3D撮影 | ||
備考 | 顔検出 | 顔認識AF/笑顔自動シャッター |
Bluetooth対応(常時接続) | 〇 | 〇 |
Wi-Fi | ||
Wi-Fi_Direct対応 | 〇 | 〇 |
NFC | 〇 | 〇 |
PictBridge対応 | ||
幅x高さx奥行き | 109.7×63.8×35.7 mm | 113×66.5×39.9 mm |
重量 | 本体:245g総重量:270g | 総重量:299g |
カラー | ブラックレッド | ブラックシルバー |
ワードクラウドの結果
文書の中で頻繁に登場する単語ごとに、その登場回数と、その単語がどれくらいの文書に共通して使われているかを計測し、数学的な重みづけ=スコアを算出します。
そして、スコアの大きい単語を大きく、少ない単語を小さく書いた絵がワードクラウドです。
どちらも撮影、ズーム、カメラという単語が大きく書かれています。これはレビュー記事で頻繁に登場する単語だからです。本当はこれらの単語を省いた方が、より特徴的な単語が出ると思いますので、それは次回に委ねましょう。
結果、どちらも同じですね。まあ当然といえば当然の結果です。よく似た値段帯で、大きさやズームもほぼ同じなのですから。
ただ、SX720HSにはコンパクトという文字がありますが、A900にはありません。逆に、A900にはBluetoothやSnap、デザインという言葉が登場していますが、SX720HSにはありません。この辺が違いというところでしょうか。
特徴語マップ
ある単語がどちらの製品によく登場しているか、その単語がどれだけ特徴的な単語かをマップにしたものです。
例えば、A900側に「Snap」「Bluetooth」「再生」「うまい」という単語が登場していますが、これはA900側のレビューに偏って登場している単語だと解釈します。
逆に、「画質」「撮影」「気に入る」などは真ん中に登場しているので、SX720HSとA900のどちらにも登場しているという事になります。
次に、「望遠」や「ズーム」は上の方に登場していますので、その製品の特長を表している単語だと解釈します。「望遠」や「ズーム」はSX720HS側に偏っていますので、若干SX720HSの方に多く登場していたのでしょう。
逆に、「くれる」とか「見る」は、登場回数こそ多いものの、文書のどこにでも登場しそうな言葉なので、真ん中の下に登場していますね。
次に、上限の指標を「ポジティブ」と「ネガティブ」に変えた図を見てみましょう。
ポジティブな単語として「良い」「満足」「使える」「欲しい」というのが登場していますね。おおむねユーザーは満足しているという事でしょうか。
逆に、「にくい」「悪い」という単語がネガティブ側に登場しています。まあどんな製品にも悪い点はあるので、それは良しとして、特に悪い評価が偏っていないということは、どちらを選んでも問題なさそうだと判断できます。
対決結果
さて、対決結果は・・・引き分けですかね。
すみません。期待はずれだったでしょうか?
今回の結果から、とくにどちらかの製品に問題や悪さが偏って登場していないので、どちらを選んでも問題なさそうというのが結論です。
後はデザインやメーカーの好みで選んでください。
ユーザーレビューを全て目を通すと結構大変なのですが、この方法を使うと、気になるところだけ元の文書を確認すればいいので、ユーザーの評価を短時間で把握することができます。
本当は、もっと他にも一覧やマップがあるのですが、今回はこのくらいにしといて下さい。(笑)
まとめ
今回は、キャノン SX720HS とニコンの A900 について、価格COMとアマゾンに寄せられたレビューを無料のテキストマイニングツール「UserLocal」 に投入し、購入者がどちらの製品を評価しているかを調べてみました。
その結果、優劣付けがたいという結論になりましたので、あとはメーカーやデザインの好みで選んでいただければ良いかと思います。
どちらも優れた製品なので、どっちを選んでも後悔しないでしょう。
コメント