コンデジで撮影する際、ほとんどの方はオートで撮影されているのではないでしょうか。
勿論、私もそうです。
コンデジは、気軽に撮影する事が目的なので、カメラの設定をいろいろと変更しなければならないなんて、本末転倒ですよね。
でも、コンデジはカメラなので、色々な設定が可能になっています。
その一つがISO感度です。
オートの場合、手振れを防ぐ目的でISO感度が使われています。
ISO感度は、電気信号に変換された光の量を、電気信号として増幅するものです。
ISO感度を上げるとノイズも増えますが、手振れ写真とノイズだらけの写真を比べた場合、まだノイズだらけの写真の方がマシなので、ISO感度を上げて手振れを防いでいます。
それならコンデジにISO感度の設定機能はいらないはずですが、実際はISO感度を自由に設定する機能が付いています。
では、このISO感度の設定は、どんな時に使うのでしょうか?
その答えは、
「画質を必要以上に落としたくない時」
です。
なぜなら、
「カメラに任せると、時として必要以上にISO感度が上がり、画質を落としてしまう場合がある」
ためです。
カメラはシャッター速度と絞りの組み合わせによって、写真が適正な明るさになるよう調整しています。
しかし、シャッター速度と絞りの組み合わせは、単に明るさを調整するだけではなく、写真的表現(背景をぼかす、動いている被写体を止めるなど)にも使います。
つまり、自分が表現したい写真を撮る場合、シャッター速度と絞りのどちらか、あるいは両方を固定値にしなければなりません。
例えば、スポーツ撮影など、動いている被写体を撮影する場合、カメラは被写体が動いている事を把握して、シャッター速度を上げると同時に、絞りの値を小さくして適切な光の量を確保するように動作します。
この時、被写体ブレと手振れを防ぐ事を優先してISO感度も同時に上げるのですが、必要以上にISO感度を上げてノイズを増やしてしまう場合があります。
また、夜景をバックに記念写真を撮影する場合、本当は三脚か何かでカメラを固定できるにも関わらず、カメラにはそのことが分からないので、手持ち撮影を前提として手振れを防ぐためISO感度を目いっぱい上げてしまいます。
この様にISO感度をカメラが自動で上げてくれるのは有難いのですが、必要以上に感度を上げて画質が劣化するケースがあるので、人がその場の状況や被写体の動きに応じてISO感度を適切な値に設定してあげる必要があります。
これはコンデジに限らず、一眼レフを含むあらゆるカメラに言える事です。
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