つい最近、Ymobile から Softbank に移行した際、Xperia XZ1 を手に入れました。
以前からスマホのカメラ性能は気にはなっていたので、今時のスマホがコンデジの代わりに成りうるのかについて検証してみました。
Xperia XZ1 は防水仕様なので、ニコン Coolpix W300 とスペックを比較してみたいと思います。
Xperia XZ1 VS Nikon W300
ざっくりと一覧にまとめてみました。
黄色い部分は優れている項目になります。
Xperia ZX1 | NIKON W300 | |
---|---|---|
画素数 | 1920万画素 | 1605万画素 |
ピクセル数 | 5056×3792 | 4608×3456 |
型名 | 1/2.3型 | 1/2.3型 |
センサーサイズ | 6.2×4.6mm | 6.2×4.6mm |
ドットピッチ | 1.22μm | 1.34μm |
裏面照射 | 〇(積層型) | 〇 |
光学ズーム | 無し | 光学5倍ズーム |
手振れブレ補正 | 無し | レンズシフト方式 |
焦点距離 | 25mm | 24mm-120mm |
解放F値 | F2.0 | f/2.8-4.9 |
シャッター速度 | 1~1/4000秒 | 1~1/4000秒 |
ISO感度 | ISO40~3200 | ISO 125~1600、ISO 3200、6400(オート撮影モード時に設定可能) |
オートフォーカス | レーザーAFセンサー | コントラスト検出方式 |
フォーカス速度 | 0.03秒 | 約0.15秒 |
連写 | 10コマ/秒 | 7.5コマ/秒 |
撮影モード | 先読み撮影、プレミアムオート、マニュアル撮影 | 先読み撮影、オート撮影モード、シーンモード |
4K動画 | 3840×2160、1080/30p | 3840×2160、1080/30p |
先読み撮影 | 〇 | 〇 |
スローモーション撮影 | 〇 | x |
GPS | 〇 | 〇 |
防水 | 〇 | 〇 |
防塵 | 〇 | 〇 |
では、ひとつひとつ見ていきましょう。
イメージセンサー
Xperia XZ1 と Coolpix W300 共に、一般的なコンデジで使われている 1/2.3型のイメージセンサーを搭載しています。
また、両者とも裏面照射型となっています。ただ、Xperiaの場合は、裏面照射積層型という次世代のセンサーを搭載しているので、より高感度特性が向上しています。
解像度
Xperia XZ1 の 1920万画素に対して、Coolpix W300 は1605万画素。Xperia XZ1の方が若干解像度が高めです。
ただ、同じイメージセンサーサイズで解像度が細かくなると、ノイズが増えるという問題があります。
Xperia XZ1の場合、より性能の優れた裏面照射積層型を採用することで、解像度を増やしてもノイズが増えないよう対処しています。
レンズ
Xperia XZ1 は25㎜固定、Coolpix W300は24mm~120mm の5倍ズーム。
手振れ補正に関しても、Xperia XZ1は非搭載ですが、Coolpix W300は光学式手振れ補正を搭載しています。
どうしてもスマホは薄さが優先されますので、ズーム機能や光学式手振れ補正の様な機械的な装置を組み込むのは困難。
搭載していても、ごく一部の機種に限定されてしまいます。
その点、コンデジはカメラとしての使い勝手が優先されるため、多少分厚くっても、ズームや光学式手振れ補正を搭載しています。
ここが、スマホとコンデジの一番大きな違いになります。
撮影モード
カメラが撮影シーンを自動的に判断してくれる機能は、両方とも搭載しています。
また、両方ともマニュアル撮影が可能で、シャッター速度やISO感度、ホワイトバランス、露出補正など、撮影者が自由に設定できます。
ただ、Xperia ZX1の方は、唯一絞り値の変更ができません。
日差しが強い屋外で撮影しようとした時、シャッター速度と絞りを使って光の量を調整するのですが、Xperia ZX1は絞りがF2.0固定のため、シャッター速度でしか光の量を調整できません。
シャッター速度は1/4000秒が最大なので、これでも光が多すぎる場合、ISO感度を下げて調整します。
カタログではISO感度の最小が50になっていますが、実際に炎天下で試したところ、ISO40まで下がっていました。
ということで、Xperia ZX1のマニュアル撮影は、絞りが変更できないという制限付きになります。
ただ、このクラスのコンデジでマニュアル撮影をするなんて、よほどのマニアでない限りはしないと思うので、さして問題は有りません。
オートフォーカス
Xperia ZX1 はレーザーAFセンサーというものを搭載していて、フォーカス速度が0.03秒。
一方、Coolpix W300 は一般的なコントラスト検出方式で、0.15秒。
また、連写についてもXperia ZX1 は秒間10コマに対して、Coolpix W300は秒間7.5コマと、Xperia ZX1の方が優れています。
動画
Xperia ZX1 、Coolpix W300 共に4K動画の撮影に対応しています。
ちなみに、Xperia ZX1 は光学式手振れ補正こそ搭載していないものの、動画撮影の場合は電子式手振れ補正が働くようになっていて、これが結構強力に手振れを防いでくれます。
Xperia ZX1の方が勝っているのは、スローモーション撮影です。こちらは1秒間に960コマ(通常は1秒間に30コマ)の映像撮影が行えるようになっています。つまり、32分の1の速度でスローモーション撮影が可能ということになります。
コンデジでも、スローモーション撮影ができる機種は限られているので、この点はXperia ZX1に分がありますね。
液晶
撮影する時の液晶ですが、これは Xperia ZX1 の方が圧倒的に見やすいです。液晶のサイズも大きいですが、明るさもXperia ZX1の方が圧倒的です。たぶん、どんなコンデジの液晶と比べても、Xperia ZX1に勝るものは無いんじゃないかと思います。
屋外で、炎天下も気にならず気軽に撮影できるという点では、Xperia XZ1 の方が使い勝手が良いですね。
バッテリー
Xperia XZ1 は 2700mAh、一方 Coolpix W300は 1050mAh。
Coolpix W300はこのバッテリーで約280枚なので、Xperia XZ1なら750枚くらいは撮影できそうですね。
もっとも、スマホは写真撮影がメインの用途ではないので、逆に写真撮影でバッテリーが減ってしまう事が気になりますよね。
スマホとは別にコンデジを買う理由の一つに、「スマホのバッテリーが減るのがイヤだから」というのがありますが、まさにその通りです。
写真や動画の撮影は、結構バッテリーを消耗するので、気軽に撮影できる反面、逆にバッテリーに気を遣うことになってしまいます。
それは、「スマホのバッテリーは気軽に交換できない」という理由からです。
コンデジは予備バッテリーを何個か持っていれば、バッテリーが切れてもすぐに交換して撮影ができますが、スマホは予備バッテリーを気軽に交換するようにはいきません。そもそも自力で交換することすら難しいですよね。
これはコンデジ代わりにスマホを使う場合の致命的な問題と言えます。
結論
いかがでしたでしょうか。
ここまでの内容から結論を出すとすると・・・・
スマホは十分コンデジの代わりになる。
だだし、ズームが不要でバッテリーの減りを気にしなければ。
という事でしょうか。
ちょっとした撮影程度なら、スマホで十分事が足りるので、バッテリーが許す範囲で積極的に活用して行きましょう。
コメント