コンデジのメモリカードの主流はSDカード(SD、SDXC、SDHC)だと思いますが、実は寿命があるということをご存知でしょうか?
すごくおおざっぱに言うと、仮に32GBのメモリカードがあって、容量一杯撮影したとすると、これを1000回繰り返すと書き込めなくなります。
まあ、この数値を見て「1枚のメモリカードに、そこまで撮影しないよ!」という意見もあろうかと思います。確かにそうですね。でも・・・
メモリカードは放置するだけで中身が消える!
実は、記録したまま長期間放置していると、数年~10年くらいで中身が消失してしまうんです。
書き変えると寿命に近づき、放置してても寿命に近づくSDカードは、静電気にも弱くて、体に貯まった静電気がSDに流れると一瞬で壊れてしまいます。
撮影したメモリカードを保存用として保管している方がいらっしゃいますが、これって非常に危険なんですね。
それでは、「私はメモリカードからパソコンに転送して、パソコンで保管しています」という方についてはどうでしょう?
ハードディスクは消耗品!
パソコンの電源ONと同時に回転し続けるハードディスクは、使い方にもよりますが、数年~5年が寿命とも言われています。
実際、私の環境において、いくつかの動画ファイルが壊れて再生できなかったり、写真が表示できなかったりということは、今まで何度か遭遇しました。
では、「DVDやBD-Rにバックアップ取ってます」という場合はどうでしょう?
安価なメディアは時間が経つと読めなくなるかも!
確かにこれは有効な手段ですが、そもそもDVDやBD-Rのようなメディアは、保管状態(温度や湿度、紫外線の有無)によって寿命が大きく左右されます。
最近は日本製のメディアが少なく、大手メーカーブランドのメディアの大半は海外で製造しています。
コストダウンの影響からか、残念ながら品質にばらつきがあるようで、書き込んだ直後に読み出しできないというケースもしばしば発生しているようです。
品質にばらつきがある一番の問題は、書き込んだ時はちゃんと見られたのに、しばらく放置しているとエラーが多発して再生できなくなること。
業務用で長寿命を誇る効果はメディアであっても30年、普通に売られているメディアだと10年くらいで劣化すると考えておくほうが良さそうです。
ちなみに、DVD-Rを車のボンネットに置いて紫外線にあてると、数日で読めなくなります。
このように考えると、いずれにせよ寿命が来るので、複数の記録媒体で保存するのが最も確実と言えます。
例えば、私は購入時期の異なるハードディスク3台に同じものを保存し、さらにはBD-Rにもバックアップを取っています。
複数の媒体にバックアップするのが安心!
これは極端かもしれませんが、もしノートパソコンの内臓ハードディスクにしか写真を保存していない方がいらっしゃったら、是非外付けのハードディスクかブルーレィドライブを購入して、バックアップを取るようにしてください。
今までに何人かの方から、ノートパソコンが壊れて内臓ハードディスクに入っている写真を何とかしてほしいと頼まれたことがあります。
パソコンに詳しい人なら簡単に対処できますが、そうでない場合は自力で解決できないでしょうし、パソコンショップや大手家電メーカーに依頼すると、何万円か請求されたりしますので、そうならないように準備しておくことが大切です。