カメラは、出来上がった写真の明るさが、ちょうど良い感じになるよう光の量をコントロールしますが、その役割を担うのがシャッターと絞りです。
絞りは「絞り羽根」と呼ばれる羽根が集まって出来ています。
シャッターは何枚もの羽根が重なっている構造をしています。下記の写真はCANONのEOS M に搭載されているものです。
実際のコンパクトデジタルカメラは、これらシャッターや絞りを搭載しておらず、デジタル処理で役割を代用するケースも多いので、話の内容を理解する上でのイメージとして捉えて頂ければと思います。
さて、本題に入ります。
シャッターと絞りを使ったコントロールの方法は、よく水道とバケツの図にたとえられますが、ここでは雨水とバケツで例えたいと思います。
雨水をちょうど良い量だけ、バケツに貯めることを考えます。バケツには蓋がついていて、これが絞りに相当します。
蓋を少しだけ開けるのと、たくさん開けるのとでは、蓋をたくさん開ける方が、水が貯まりやすいですよね。
さて、十分に雨水が貯まったとしましょう。このまま蓋を置しているとバケツから雨水があふれ出してしまうので、蓋を閉じなければなりません。
シャッターは、この蓋を開けておく時間に相当します。
つまり、蓋を開けた時の隙間の大きさ(絞り)と、開けておく時間(シャッター速度)で、バケツに貯まる雨水の量をコントロールする訳です。
今度は大雨になってきました。これは、明るい場所で撮影することに相当します。
大雨だと蓋を少しだけ開けていても、すぐに雨水は貯まりますね。蓋をたくさん開いていた場合、気を付けないとすぐにあふれ出してしまいそうです。
普通の雨に比べて、大雨は当然蓋を開けておく時間を短くしなければなりません。又は、隙間をもっと少なくするかですね。
この様に、絞りとシャッターを使って、イメージセンサーに当たる光の量をコントロールします。