コンデジは200枚~300枚程度でバッテリーが切れる
2015年以降に発売された112台について、カタログ上の撮影枚数を調べてみました。
デジタルカメラのバッテリーは、おおよそ2~300枚程度の撮影が可能なように設計されていました。
でも実際はもっと減りが速いと思われる方も多いのでは?
デジタルカメラのバッテリーは、CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)が測定方法を細かく決めており、各社はこれに従った測定結果をカタログに記載しています。
ざくっと簡単に説明すると、
電源をオンにし、撮影ごとにズームを稼働させる。
撮影は10秒ごとに1枚の頻度で行い、10枚ごとに電源をオフにする。
ストロボは1枚ごとに発光させる。
というテストを行うわけですが、ここには最もバッテリーが消費するであろう「液晶モニタの画像表示」につい規定されていないため、液晶モニタで被写体を確認したり、その後の撮影結果を液晶モニタで確認する等によるバッテリー消費は含まれていません。
従って、液晶モニタをよく使う方はカタログスペックの撮影枚数まで撮影できないことも多いのです。
純正のバッテリーは安心だが高額
主なカメラメーカーの純正バッテリー価格です。
メーカー | 電池型番 | メーカー希望小売価格 | 実売価格 |
---|---|---|---|
キャノン | NB-13L | 7000 | 6000円前後 |
キャノン | NB-11LH | 4500 | 4000円前後 |
カシオ | NP-130A | 7000 | 5000円前後 |
SONY | NP-BX1 | 5900 | 5000円前後 |
オリンパス | LI-92B | 5600 | 4000円前後 |
カシオ | NP-150 | 5000 | 4000円前後 |
ニコン | EN-EL12 | 5400 | 4000円前後 |
ニコン | EN-EL19 | 5400 | 4000円前後 |
どうですか。結構高いですよね。
無論、純正を買うのが一番ベストなので、金銭に余裕がある方や、安全性、信頼性を優先される方は純正がお勧めです。というか、多少高くても純正を購入すべきだと思います。
でも、そうでない方は、価格が安い互換品を検討することになります。
互換バッテリーの値段は純正の10分の1!?
キャノンのNB-13Lだと純正品の店頭価格の1/3ですが、NP-130AやNP-BX1などは2個セットで売られていて、1個当たり500円で買えてしまいます。
価格としては驚異的な値段ですね。
メーカー | 専用電池型番 | 互換品実売価格 | 純正の実売価格 |
---|---|---|---|
キャノン | NB-13L | 2000円弱 | 6000円前後 |
キャノン | NB-11LH | 600円~1300円 | 4000円前後 |
カシオ | NP-130A | 500円~1300円 | 5000円前後 |
SONY | NP-BX1 | 500円~1000円 | 5000円前後 |
オリンパス | LI-92B | 500円~1000円 | 4000円前後 |
カシオ | NP-150 | 500円~600円 | 4000円前後 |
ニコン | EN-EL12 | 500円~600円 | 4000円前後 |
ニコン | EN-EL19 | 400円~600円 | 4000円前後 |
互換バッテリーのメリットは価格、でも危険もいっぱい?
互換バッテリーは、そもそも値段が安すぎるので、「これって大丈夫?」という不安感が先に立ってしまうのではありませんか?
確かに安かろう、悪かろうで、高い値段を出してだったデジカメがバッテリー不良が原因で壊れてしまうことが心配ですよね。
よく言われることとして・・・
- バッテリーサイズが純正と微妙に違っていて、入れにくい、または抜けやすい。
- 使っているうちにバッテリーが膨らんできて、気が付いたら抜き出せなくなっていた。
- 純正よりバッテリーの減りが純正より速い。
- 残量表示が1メモリになった時点で、すぐにバッテリー切れを起こす。
- 一応使えるが、残量表示が正しく表示されない、エラーが表示が出る。
- 使っていると、かなり熱を持ってくる。
- 充電できない、充電しても使えない。
- バッテリーの寿命が短い。
- 発火する。溶ける。破裂する。
というのがあります。
無論、全てがこうなるわけではありませんが、互換バッテリーは品質にばらつきがあり、不良品に当たる可能性が純正に比べて高い という事は言えると思います。
さらに注意していただきたいのが、
互換バッテリーが原因で発生した故障に対しては、保証期間内であっても保証対象外となる
ことです。
それじゃあ、互換バッテリーは買っちゃダメ?
ハッキリ言って、互換バッテリーはお勧めしません。
でも、私も互換バッテリー使っています。
ええ、ハッキリ言いますが、結構昔から使っています。(汗)
だって、安いんですもん。
私の場合、キャノンとソニーの一眼レフには純正を使っています。
昔、ROWAの互換品つかってた事もありましたが、今はすべて純正にしました。
でも、コンデジとパナソニックの一眼には互換バッテリーを使っています。
今までに1度だけ、ROWAのバッテリーで容量が半分しか充電できない現象に遭遇しましたが、それ以外は特に問題なく使えています。
若干純正より寿命が短いと感じますが、製品添付の純正バッテリーの予備という考えで使っているので、あまり気になりません。
今とのころ、あくまでも純正の予備として使う分には、非常に助かっています。
だから、全てのリスクを理解した上で、自己責任で使うのであれば、互換バッテリも有かなと思います。
互換バッテリーを選ぶ基準は?
購入するときには、以下の点が満たされているものを購入しましょう。
- 保護回路(過電流、過充電、過放電)が搭載されている。
- PSEマークがある。
- Amazonなどでレビュー数が多く、評価もある程度高い。
正し、1も2も業者が偽っている可能性もありますので、過信は禁物です。
Amazonのレビューを見ると、ROWA、ATTOZEN、WELLSKY、Powerxtraあたりが比較的安心の様です。
PSEマークは過信できない?
PSEマークとは、「この製品が安全基準を満たしている」ことを対外的に示したマークです。
輸入・製造事業者が、電気用品安全法に定められた検査を行い、基準適合性を確かめた時に製品に表示することができます。
マル形とひし形の違いですが、マル形はあくまで自己申告であり、検査結果を3年間保管する義務はありますが、事業者が勝手に表示することができます。
一方、ひし形は第三者機関による認証が義務づけられており、認証された場合にのみ表示することができます。
大半の家電用品がマル型のPESマークで良く、リチウムイオン電池はマル型に分類されます。従って、本当に正しく検査した事が証明されておらず、中国製のノーブランド品には、偽ってPSEマークが表示されているケースもしばしばありますので、過信は禁物です。